「ESDアトラス―処置具の選択と部位別攻略法」

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豊永 高史 (著)

  • 出版社 ‏ : ‎ 金原出版 (2006/10/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/10/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 293ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4307101340
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4307101349

豊永先生が書かれた今から15年以上前に書かれた本ですが,その内容は未だに色褪せていません。
ESD入門者にお勧め,というより個人的には必須の本だと思っています。私はこの本の全ページを暗記するほど何回も読みました。


豊永先生のESDは非常に洗練されていて,国宝級レベルです。豊永先生は手元を速く動かすことはないですが,常にナイフの当たりが良いのでエレガントに切れていき,その結果治療時間も短時間で終わります。


この本に載っているESD術中の写真は,いずれも曇っていなく綺麗な写真です。まず並の術者ではこんなに綺麗な画像を術中に維持することはできず,これだけでも豊永先生の達人ぶりが分かります。切除検体のマージンや切除後潰瘍底も非常に綺麗です。まさに芸術です。


また付属のDVDを見ると,術中に常に視野が綺麗であり,レンズが汚れている状態で切ることがないこと,視野がブレることやナイフが跳ねることが全くないことが分かります。これは内視鏡初心者から見るとすごくないように見えるかもしれませんが,実は大変難しいことです。難しいことを簡単そうにやってのけるのが達人だということが分かります。

これからESDを始める若い先生には是非読んで頂きたい一冊です。


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この記事を書いた人

卒後15年超の消化器内科医です。
卒後は様々な市中病院で研鑽を積み,現在に至ります。

専門は早期がんの内視鏡治療,炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)の診療,消化器がんの化学療法(抗がん剤治療)です。消化器病学会専門医,消化器内視鏡学会専門医,総合内科専門医を所持しています。

このブログでは,一般の方向けの消化器疾患の説明と,消化器レジデント向けの論文の紹介をしています。

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